金尾智也君、始球式に出場

 平成20年5月28日、福山市民球場で行われたプロ野球セパ交流戦、広島対西武1回戦。 その始球式で、場内アナウンスはなんと、「ピッチャー石川くん、キャッチャー金尾くん」 と紹介した。
 その「金尾くん」は、坪生小学校6年生の金尾智也君。 東池平の金尾克己・早苗ご夫妻の三男である。 平成18年発刊の『つぼう研究会だより22号ふるさとだより』で、 「4番キャッチャー、金尾元樹くーん」として登場した元樹君の、下の弟である。 やはり、長兄の後を継いで、『坪生ファイターズ』のキャッチャーを務めている。
 なお、ピッチャーを務めた石川君は、旭小学校6年生で、金尾くんと共に、 坪生ファイターズでバッテリーを組んでいる。
 で、兄の元樹くんは、あれから2年経って、はや東朋中の3年生。身長は181cmに達し、 クラブチーム『東朋ライオンズ』の重鎮である。中1の次兄・保幸君も、同チームに属し、 セカンドのレギュラー選手を目指して頑張っている、野球少年の一家である。
 母・早苗さんの話では、「交流戦当日は、朝から興奮気味で、 試合前にカープの倉捕手に激励され、あとで握手もしてもらった、と大喜びでした」 とのこと。生涯の思い出になるに違いない。

新生・坪生公民館の、移転先、決まる

 現公民館の移転先について、「学区の中心地から、坪生小学校校門前」 「眺望絶景から、旧坪生小学校跡地」など、諸説が仄聞されていたが、このほど、 JA坪生支店北隣の『坪生町5丁目130、131番地』(911u)に決定した。新生公民館の完成は、 平成22年3月という。  なお、現公民館の再利用については、「東部市民大学の事務局」、或いは、 掛谷会長の言う「農村文化伝承館」など、百花繚乱である。

ホタルの季節が、やって来た

 坪生公民館主催『環境学習・ホタルを探そう』は、平成20年6月4日19:30、 JA坪生支店駐車場集合で始まった。
 子ども達・保護者34人が、公民館主事の掛谷里恵さんのガイドで、 川原山池下の『西の谷新池』川尻に向かった。「例年より早いので…」の心配をよそに、 50匹位のホタルが群舞する様子に出会い、参加者は大歓声。6月の第一土曜日(今年は、6/7)に、 田植えのために池樋が抜かれる直前であったのが、幸いしたのか。
 ホタルの種類は不明だが、「体長1cm位の、ちっちゃい姫ボタルかな」と、掛谷さん。 「ホタルは、カブトムシの仲間で、5〜7月にかけて見られます。ホタルの形になっての寿命は、 1週間です」とも。
 5/30付けの山陽新聞備後井笠版は、「ホタル鑑賞スポット」として、福山地区では、 「服部川周辺(駅家町服部地区)」「本郷川周辺(今津町)」「堂々川周辺(神辺地区)」 の三ヵ所をあげていた。
 さて、坪生学区での生息調査を、本気でやってみよう。

銀河学院中高等学校に、吹奏楽部あり!

 毎年11月中旬に行われる『つぼうふれ愛フェスティバル』。坪生小学校体育館での公演の部、 例年、トリを締めているのが、銀河学院中高等学校吹奏楽部である。
 平成19年、郷土史展の後片付けを失礼して、初めて演奏を拝見した。
 約50人ほどの楽団員は、真っ赤なブレザー。何より驚いたのは、 皆の表情が実に生き生きしていること。それもその筈、 指揮をしている横溝徹也先生(42)の表情が素晴らしい。全身を駆使しての指揮、そして部員は、 楽器をもクルクル回しながら、グループで振り付けを統一している。ジャズ、映画音楽、 軽音楽など、おとなの雰囲気もいっぱい。圧倒された、小一時間であった。
 あとで、学校に問い合わせてわかったが、日本管楽合奏コンテスト(全国大会)で、 このところ2年連続『優秀賞』。広島県での吹奏楽コンクールでは、11年連続金賞に輝やき、 平成19年度全日本中国大会では、3年連続の銀賞など、レベルが違う。なるほどと、ナットク。
 溝口先生に電話インタビューでお聞きしたが、「毎日放課後、2時間位練習しています。 部員は50人。男子は12人です。中高生で構成してます。坪生学区からの生徒は、いま2人かな」と。 今後が、楽しみであり、目が放せない。

馬屋原由加さん、激励の横断幕が

 日本鋼管からJFEスチールに統合、社名変更成って、怒涛の如く様変わりする伊勢丘周辺である。 なかでも、象徴的なのが『伊勢丘モール』と、その周辺の住宅建設。独身寮も、様変わり。 これからも、中古と化した集合住宅は、次々と変容していくに違いない。
 さて、その向かいの角に『ぎゅう歯科』がある。「年中無休。午後10時まで診療」 と銘打った猛烈歯医者さん。キャッチフレーズが効いてるのか、 夜遅くまで駐車しているクルマが多いのに、驚く。ここの南側金網フェンスに、 昨年末から今春にかけて、「祝広島県高等学校弓道選手権大会 女子個人優勝  馬屋原由加 大門高校2年 第26回全国高等学校弓道選抜大会出場権獲得(平成20年3月  於東京)」との、10mにも及ぼうかという、大きな横幕が見られた。
 場所柄と言い、大きさと言い、なかなか効果的な応援激励幕であった。
 その全国高校選抜では、4射3中以上決勝へという予選段階で、馬屋原さんは4射皆中、 絶好調の滑り出しであったが、決勝リーグ1本目ではずして、ザンネンに終わった。
 その後の、広島県・福山地区大会では、優勝を重ね、高校生最後の試合とも言うべき6/7の 『県総体弓道競技遠的の部』で、団体2位・個人女子3位に入賞。 遠的道場のないハンディもなんのその、抜群の底力を見せてくれた。

景勝の地『鞆之浦』を汚す、オッサンの福山弁

 『鞆の観光鯛網』も、終わりに近づいた5/31(土)。郷土史研究会有志、 女性3、男性4の7人連れで、鞆に向かった。
 この日の目標は、『観光鯛網』への参観、『御舟宿いろは』の開所祝いと昼食懇談、である。
 『観光鯛網』は、仙酔島の浜で午前10時半から始まった。漁船団の勇壮な展開。その先頭を、 健気に舞いながら進む乙姫の姿。乙姫の舟が去った後、 2隻の本船から網を下ろしながら円形に囲み、次第に絞っていく。見所である。
 ところがである。観覧船2階デッキで見学しているわれわれの中に割り込んだ、 缶ビール片手の福山弁のオッサンが、がなりたて始めた。「おーい、大漁きゃー。 そらそうじゃろうのう、自然養殖じゃけーのー。粒も揃うとろうがあー」。 ガハハ、ヒヒヒと、周囲の反応を確かめながら、卑屈な笑いと共に、 握った発泡酒缶ビールを呷っている。何が目的なのか。笑いを取るつもりか。福山の観光目玉を、 けなし貶め、台無しにしている。すぐ近くに居た私は、心底、そのマナー違反・無神経さと、 ザラザラとした不快感に、むかついた。
 今でも、他府県から訪ねてくれた人達、3,000円の料金を払ってくれた人達に (私たちも払ったが)、申し訳ない思いで、いっぱいである。
 過日の大阪毎日放送ラジオ(1179chMBS)は、「欧米のホテル4,000を対象に、 日本人観光客の評判をアンケートした結果、対象の31ヵ国中、2年連続で日本人が1位となった。 礼儀正しさ・苦情の少なさなど4項目でトップ。ただ、地元の料理に興味を示す、 現地語を積極的に話す、ではワースト3位だったそう」と報じていた。
 福山城・明王院・鞆の浦を核として、わが福山が将来、「観光都市ふくやま」 を主張していくには、迎えた来客をもてなすこころが、市民一人ひとりに求められるのではないか。 毒を含んだ言辞は、酔っ払いのたわ言ではすまされない。

掛谷会長、善行市民『せんだん賞』を受賞

 平成19年度の善行市民『せんだん賞』授与が決まった、われらが掛谷常雄会長は、 平成19年12月8日、リーデンローズで行われた授賞式に臨んだ。 町内会連合会・坪生学区町づくり推進委員会・東池自治会・ つぼう郷土史研究会の共同推薦によるものである。
 推薦理由として、「郷土史研究会の会長として、長年に亘り研究会の実施、機関誌の発行、 史跡の維持管理、小学校児童との郷土史指導などに積極的に取り組んでおり、 その指導力・実行力は、評価が高い」と、的確にまとめられているが、 「東池老人会を再興し、自ら会員拡大に奔走した情熱」を称える声も高いのである。
 なお、坪生学区からはこのほか、『体育賞』として、 坪生町南1丁目在住の藤井誠也君(盈進高校生)の名があげられており、 「H19度全国高校選手権大会において、水泳・飛び込み競技及び高飛び込みの種目で、 準優勝の成績を収め、今後の活躍が期待できる」と、称えている。高飛び込みなど、 どこで日々練習しているのだろう。知らなかった。

松岡稔さん、日本善行社より『成人善行』表彰を受ける

 坪生町狐原出身で西深津町在住の、われらが会員・松岡稔さんが、 平成19年度秋季善行表彰(第57回成人善行表彰)の栄誉を、頂戴された。
 推薦母体は、ご在住の西深津学区であるが、昭和36年以来の防火防犯活動、 同41年以来の青少年補導、同49年以来の民生委員活動、そして近年来の学区老人活動、 西深津小学校での総合学習への取り組み等があげられている。
 中でも、平成9年以来の「つぼう郷土史研究会」活動も、ちゃんと評価されているのがうれしい。
 なお、松岡稔さんは昭和47年、村上カヨ記念基金善行表彰の第1回受賞者でもあり、 もう36年も前から、西深津学区では名を馳せていらっしゃったのである。
◆広島県体育協会から、『体育賞』をいただく。
 追記すれば、『平成19年度体育賞』として、県体協より表彰を受けたのは、 県弓道連盟よりの推薦による内藤快範錬士六段。「長年に亘る、県弓連広報担当理事として貢献」が、 その理由。
 広島リーガロイヤルホテルでの、500人規模の表彰式・懇親会には、心底、度肝を抜かれた。

二瓶康男さん、福山市文化財保護指導員として、大活躍

 福山市文化財保護指導員(福山市域は、14人)を勤める、二瓶康男さんは、 H19.11/22の文化財保護指導員会議に出席するほか、H20.1/25には、 新市町の福山合併と共に設立された『福山市あしな文化財センター』の開所式に出席。 さらに、4/19の、福山駅前広場整備工事に関連しての、福山城築城当時の遺構 『舟入・御水門跡・二重櫓跡』の現地見学会に参加された。
 また、文化財保護指導員として、年間2回以上の要パトロール地点は、12件。 内訳は、史跡・古墳・名勝地が6ヵ所、県重文・市重文の仏画・法具が5点、 市重文の土屋家文書48冊、などである。
 同氏は、パトロールの都度、市文化課に報告書を提出。同時に、 わが研究会にもその状況を知らせてくださるのである。
 このほか同氏は、福山城博物館友の会の会員として始めた、 『福山城ボランティアガイド』にも応募。3年前に26人でスタート、何回かの講習会を経て、 半数が残っている今は、会津なまりの福山城ボランティアガイド二瓶さんは、 なくてはならない存在なのである。

掛谷3博士、2人が京都大学へ

 平成20年1月3日、午前10時から西楽寺2階講堂で行われた 『第4回つぼう掛谷講先祖まつり』は、33人が結集。わいわいガヤガヤ、 相変わらず元気いっぱいの、掛谷さん達であった。
 なかでも、京都から駆けつけてくれた掛谷秀昭さん(43)の、 ニコニコと愛嬌たっぷりの姿が目を引いた。彼はたしか、筑波大学の理化学研究所から昨年4月、 京都大学大学院薬学研究科の教授として迎えられ、京都に自宅を建設したばかりと聞いていた。 実家は、井原市大江町。地元の井原高校から慶応大学理工学部に進み、 一貫して「癌や免疫疾患などを始めとする疾病の発病機構の解析研究、 及び予防薬・治療薬の開発研究に従事しております」と自著でも述べている。 平成11年5月に実父を癌で亡くした口惜しさが、にじみ出ているのである。
 この日の参加は叶わなかったが、もう1人の博士・掛谷英紀(ひでき)さん。こちらは、 東京大学大学院を経て、『通信総合研究所』職員を勤めたあと、現在、 筑波大学システム情報工学研究科(視覚メディア研究室)准教授を勤めていらっしゃる。 研究内容は、「3次元画像工学」「マスコミ工学」とあり、アタマがこんがらかりそうだが、 案外、テレビ画像の画期的研究という、私たちにとって、 ごく身近なことに打ち込んでくださっている予感がする。
 さて、3人目の博士・掛谷一弘(いつひろ)さん。われらが会員である典人・洋子夫妻のご長男。 典人さんの話では、「今年の4月1日から、京都大学の准教授として、週4日は大学院生を、 週1回大学生を教えているらしい。住まいは、京大桂キャンパスの近くみたいです」と、 こちらも、大変革発生の割りには、淡々としていらっしゃる。

暴走、大事故。救急救命で、人命を救う。

 H20.4/12、午後9時過ぎ、坪生地内唯一のコンビニ『ファミリー・マート』前、 旧松崎堂辺りで、若者が暴走運転する乗用車が、電柱に激突して炎上するという、 大事故があった。窓から炎を噴出している状況で、すぐ前の家、金尾篤司さんが、 救急救命活動に大役を果たされた。電話ではあるが、状況を話してもらった。
 「あの日は土曜日でした。21時をまわっていたと思います。大阪に行く用があり、 長距離運転のあとだったんで、テレビを見ながらうつらうつらしてました。その時、 クルマの急ブレーキ、ドンドーンと2度の衝撃音。家を飛び出して見ると、 火が窓から出ている状態で、びっくりして119番。『車両火災です』と通報したあと、 『あれっ、人が居るんじゃ』と気がついて、走って行きました。クルマは燃えながら、 縁石に乗り上げてました。ドアがなかなか開かないので、もう一人の人と、 割れた窓から分離帯に引きづり出しました。足が動いていたので、暖めてやらにゃあと、 釣り用の防寒服で身体を巻いてやりました。脈は当たらなかったので、 顔を寄せて口から息を入れてやりました。これ『気道確保』と言い、身体を上に向け、 首の後ろに手を入れて息を吹き込んでやります。最近、会社で訓練したばかりじゃったんです。 相手の鼻を押さえて息を吹き込んだり、5秒に1回位の割合で入れる。2、3遍入れた時点で、 本人の息が戻ってきました。脈も当たりました。その時点で、救急隊が来ました。 助けた人と救急隊、3、4人でストレッチャーに乗せました」
 その後の調べで、「もう一人の人」とは、青木地区在住の桑田浩典さんとわかった。 桑田さんがクルマの仕事をしていたこと、20代という若さだったことも、 今回人命救助の成功に繋がったと言える。
 なお、暴走・事故・救急救命で助かった、青年のことは、何もわかってない。

旧坪生小学校跡地、グランドゴルフ場に

 H17.2.1、業者からの引渡し以来、すっかり更地となっていた旧坪生小学校跡地が、 『学区老人会連合会グランドゴルフ場』として、生まれ変わった。総面積5,400坪というから、 たんぼにして1町8反。相当なものである。
 平成19年11月29日、こけら落としが行われた。福山市への申請、助成金認可、 石拾い・真砂土入れ後の整地、道具小屋の整備など、 懸命に尽力してきた同連合会会長穴井正さんは、神森神社総代代表の掛谷常雄さんと共に、 ご満悦の表情。
 神森神社用地であるが、使用料は取らない。しかし「2年毎の契約更新」は設定している。
 学区老人会連合会は、現在七つの老人会で構成されている。グランドゴルフのチームは、 地区老人会それぞれにあり、今やゲートボールチーム(学区内4チーム)を凌いで、 盛んなのである。

草刈正雄演ずる「阿部正弘」、39歳で急死す

 平成20年1月初めから始まっている、NHK大河ドラマの『篤姫』は、 視聴率もけっこう好調のようである。
 特に、老中首座・福山7代藩主阿部正弘役を、草刈正雄が演じて、その渋い演技に、 人気は急上昇だったという。ところが、つい先日の六月一日(日)、39歳の若さで阿部正弘は、 急死するのである。
 「攘夷派と開国派の綱引きに翻弄され、心労の余りの急死」とは、歴史的事実である。 6/1の番組終了後、なんと、「阿部正弘の福山」として、福山城と鞆の浦が、延々と紹介された。
 福山城は、噴水側から見た天守閣と石垣の威容を紹介。鞆の浦は、 上空から見た鞆港内湾と仙酔島を捉えて紹介した。NHKらしく、 ゆったりとしたカメラワークで解説し、正直、びっくりした。
 全国的にも、他に例がない景観の鞆の浦。築城当時の歴史的遺構がそっくり発掘された福山城。 福山が、まさに直面している方向を、「それで、ホントにいいの?」と問われた気がしたのである。
 「未来に向けて、鞆に歴史的な橋を架けたい」「今頃出てきた昔の石垣の、 どこに価値があるの?」と公言してはばからない、市長初め市執行部の姿勢に、 全国の視聴者から強烈な問いかけが来るのは、必定と言える。