「石ウス収集、日本一」通り

 石州往来の艮(うしとら)明神の前を通り、峠の番所跡(バス道)を南に渡った辺りから、 江戸時代にタイムスリップしたような並木道と石ウスの行列に出逢う。
 福山商工会議所が平成元年、郷土の隠れた名産を掘り起こそうと呼びかけた 『福山なんでも日本一B部門』第一回審査で、「石ウス収集日本一」に選ばれた桑田宣政さんの作品が、 この一帯である。
 もちつきウス、唐(から)ウスなど約四百個は、昭和46年頃から集め始めたもので、 「一千個が目標です」と桑田さん。
 石ウスと並行して、歴史的生活用具も収集対象で、西側白壁の納屋には、 所狭しと見事に整理され、並べられている。
 神辺町中条から移植したヒノキ並木を挟む、西側のクルマ道(西側には石ウスが並べてある)は、 桑田さん方の私道。東側の狭い道が、旧道「石州往来」である。

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