福山市では初、県下では4団体目。30年の歴史を誇る表彰式に出席して
平成24年度の、魅力あふれる地域づくりに顕著な功績のあった団体として、つぼう郷土史研究会が選ばれ、総務大臣表彰の栄を受けました。 つぼう郷土史研究会は、纉c定会長と神原幸雄顧問、掛谷典人副会長を、平成25年2月9日、水戸市の水戸プラザホテルで行われた表彰式に送りました。 この大臣賞には30年の歴史があり、広島県では4団体目にあたり、福山市では初めての受賞となりました。
表彰式には、北海道の根室市や沖縄の石垣島等、全国から35団体の代表者と随行者300余名が、個性豊かな発想を活かした、 地域づくりの業績と情熱をもって、活動した体験を胸にして集まってきました。
会場には、表彰された団体や自治体等の活動状況を紹介する、ポスターやチラシ、ビデオなどが飾られ、 活動の成果やご苦労が窺えました。 式典は14時に始まり、総務省の坂本総務副大臣から「地域づくり活動の業績や情熱をたたえる」祝辞、 橋本茨城県知事から歓迎の挨拶、そして各団体の代表者に、総務副大臣から総務大臣表彰状と盾が伝達されま した。
「地域の資源、知の資源」をテーマとしたパネルディスカッションでは、大賞受賞の長崎県小値賀町の 西浩三町長が、1万人の町民が今2千人になっている、島の自然環境を活かした『アイランドツーリズム 事業』により、島全体が一体となった取り組みが発表されました。
団体表彰の長野県泰阜村は、人口1、800人の山村で、20年前から山村留学制度や山賊キャンプを作り、 子供たちと1年間協働して取り組んだ経験を話されました。
個人表彰では、昨秋、郷土史の研修旅行で訪問し、「鞆鉄道のボンネットバス」と出会った、昭和のまち づくりに貢献された大分県豊後高田市の駄菓子屋の夢博物館館長・小宮氏の取り組みが発表され、ディス カッションは終了しました。
最後にノンアルコールで懇親会が開かれ、受賞者と同伴者が一堂に集い、互いに名刺を交し情報交換に 努めました。 当地の夕暮れは早く、水戸の町を散策する余力も使い果たし、ホテルに帰り、持参した清酒賀茂鶴で 一日の労を癒しました。
翌日は、偕楽園の梅の花見と洒落込みましたが、今年は特に開花が遅く、4、000本の梅は固く 閉ざされたままでしたが、黄門さんとお会いできました。 出発の日、福山駅で坪生町仁井の森川和彦氏一家と出会い、百三歳になる父上を4人の兄弟姉妹で支え、 和彦氏の絵画を上野に見学に行かれるとのことでした。 翌10日、私たち3人は帰りに、新装なった東京駅を丸ビル越しに皇居側から眺め写真を撮っていた時、 和彦氏一家との再会に、驚きとふるさとの糸を感じ、皇居の畔で、備後弁丸出しの会話となりました。 百三歳とは思えない大声で、テンションも上がりました。 私たちの総務大臣表彰も、地域の豊かな発想を活かし、魅力あふれる地域づくりに功績があったことが 認められ、しかも全国規模で評価され、花開いたことも、まさに奇跡に近い出来事であろうと思います。
この受賞には、先輩諸兄のご苦労を称え、敬意の念を強く感じました。
さらに、栄ある表彰式に、一番の貢献者である西楽寺内藤住職が都合により参列できなかったことが、 心残りとなりました。 故郷に帰り、福山市長への受賞報告、福山市教育委員会への報告、中国新聞社、山陽新聞社、太陽新聞社、
ぷれすしーど、福山市の広報紙、FM福山などの取材対応に悲鳴を上げました。(掛谷典人)