ヤニ採取の傷跡マツ

 第二次大戦も末期にはいると、極端な物資不足から、日本全土の森林資源が、 軍の命令で乱伐されるようになった。
 なかでもガソリン不足を補うため、松ヤニまでが対象とされ、採取されるか、切り倒し、 根っ子を掘り出し煮詰めたりした。
 訓練用の航空燃料用と称したが、実際にはモノの役には立たなかったようであるが、 傷跡だけはしっかりと残された。

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