城築(しろつき)さん、神農(しんのう)さん、お稲荷さん
本(もと)藤田墓地上段に並ぶ三社。但し、城築さん以外は倒壊。
神農さんのご神体「神農黄帝」(中国の伝説中の帝王。草木を味わい試して医療を教えたので、
医者や薬屋の始神となる)は、義万氏が別邸内に祀る。50センチもある彫像には
『慶応3年、藤田政太郎常昌刻』と記す。
しろつきさんの社殿にころがる棟札に『城築大明神・明治32年再建』
の文字がかろうじて読みとれる。背面の仁井山城の守護神なのか、福山城築城当時との関連かは、
不明。
三社とも仁井全体で祀っていたが、祭主は本藤田。祭りも途絶えて久しい。