紙屋堂跡

 文化3年(1806)管茶山編による「福山志料」の坪生村の頃を見ると、 『憩亭14』として『紙屋堂、松崎堂、市場堂、紺延堂、感応寺堂、土井堂、江戸野堂2、 清水山堂、別所堂、原堂、殿坂堂、池平堂2』を列挙している。 現存するお堂のどれに該当するのか、興味深い。
 紙屋堂は、旧村境(現・市境であり県境)の旧道端に、跡地だけを残すのみである。 小字(こあざ)名が「地蔵堂」となっているところから、お地蔵さまが祀られていたのであろう。 その石仏も、いまは見当たらない。

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