井ノ木の荒神さん
正しくは「三宝荒神」。本来、カマド神すなわち火の神であるが、一方、土地の神、
農耕神としても信仰されている。
屋内に祀る場合は、火の神、カマド神であるが、屋外に祀られる荒神は、屋敷の守護神、
地域の守護神、一族の氏神というように、多様に信仰される。坪生の荒神八社は、
いずれも地域の守護神の性格が強い。
この荒神社は、土地が県道一つ隔てた岡山県側にあったため「尻借(しりかり)荒神」
と俗称していたが、県道拡幅工事を機に、広島県側に移された。氏子は井ノ木の人たち。
12月の第1日曜が祭日。