昭和2年に書かれた「坪生村郷土史」によると、『御園堂…今はなし。 荘は武士に賜る恩賜の土地、園は公家に賜る土地で、園家の代官邸宅跡が御園堂』 と記しており、鎌倉時代以前の、荘園として成立した坪生荘初期の名残りをとどめるお堂と言えよう。 昭和57年に開園した特別養護老人ホーム「東光園」北側にあたる「字(あざ)小丸」 の位置にあり、『ミソンドウと呼んでいた。跡地らしい所に、小石が積んであった』と、 井ノ木の桑田憲武さんは話す。