青木の金毘羅(こんぴら)さん

 インドの鬼神クンビーラから由来する。薬師十二神の一つ、 金毘羅(こんぴら)童子(宮毘羅(くびら)大将ともいう)を祀る。
 香川県琴平市の本宮は、航海の安全を守る神として昔から船人の尊崇を集めているが、 ここのこんぴらさんは、青木の十二神さんとの関連で祀られたのでなないか、と考えられる。
 氏子は多く、中組全体で祀る。7月の第1日曜日が例祭。 当日は、数メートルもある大数珠(じゅず)をくりながら、 『ナムマイドー』と唱えながら各戸を練り歩く。その日を「願かけ」と呼び、 「願ほどき」は秋の収穫後。
 「ナムマイドー」は「南無阿弥陀佛」のなまりで、 疫病除(やくびょうよ)けを主願とする祭りである。大数珠は、西楽寺が保管する。
 こんぴらさんの森は、平成8年造成対象となり宅地に変貌、。常夜灯とおやしろは盛りの中から道路沿いに移設されている。

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