江戸野ムクの木

 日本列島の関東地方から西、朝鮮半島、中国大陸に分布する、ニレ科の落葉高木。
 福山市教委の調査によると、ムクの木としては、 福山市域では鞆町の4本(安国寺境内、沼名前神社、祇園甚兵衛坂、 御幸=いづれも樹高20メートル)につぐ5番目の大木で、高さ、18メートル、 胸囲(まわ)り4.1メートル、枝張り東西23メートル、南北18メートルある。
 材質が割れにくく堅いので、皮付きのまま床柱や野球のバット、げたの歯、櫛などに用いる。 秋ごろ熟して地面に落ちた直径8ミリほどの丸い果実は、干し柿のような甘味があるので、 昔から子供たちに好まれ食べられた。もちろん小鳥の大好物である。

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