健康保険証を持ってちょっとお医者さんへ、というわけにはいかなかった昔は、おじいちゃん、 おばあちゃんの知恵が頼りであり、その家伝来の漢方薬、あるいは呪(まじない)が語りつがれていた。 そして、どうにもならない時は、神ほとけにすがるしかなかったであろう。 そのお薬師さん、正しくは「薬師瑠璃光如来」。または「大医王佛」とも呼ぶ。 左手のひらの薬壷を除くと、釈迦佛と同じ姿で区別しにくい。日光、月光両菩薩のほか、 十二神将に守られている。