堂川の命水
坪生には昔から、三つの名水があった。その一つ、清水山のふもとに湧き出る名水は「狐原の命水」と呼ばれ、毎年七夕の日に、全戸総出で井戸掃除を行い、大切に使われていた。昭和30年代以降、簡易水道の普及、その後上下水道の完備によって利用者がなくなり、荒廃していた。
平成22年、神森神社秋季大祭の時に、「もう一度、堂川の冷たい水を飲んでみたい」という話になった。同年12月、かつて利用していた全世帯総出の支援を得て、40年ぶりに泥揚げ。その後、進入路、井戸周辺のコンクリート舗装を行い、周辺整備を終えた。
さらに翌年の4月には、「当時と同形の建屋」を完成させ、昔が偲ばれる堂川の復元が完成したのである。
毎年8月23日、宗派を越えて、おまつりをする。