坪生小学校旧跡

 明治4年「坪生啓蒙所」としてうぶ声をあげた坪生小学校は、仮教場を転々としたあと、 同17年からこの地に落ち着いた。
 わら葺き平屋、荒神さんの境内地ながら、24年間、多くの人が巣立っていった。
 当時の修業年限は3年間。全児童数は平均約90人であった。
 神森神社隣りへは、明治41年4月に移転した。
 この地、現在は公園化された。道路側斜面に『聖上御即位記念碑』と刻字された碑が建っているが、 大正天皇御即位を記念して何かの関連事業があったのか。
 碑について、神原軒三さん、松岡完一さんの話では、『元は乾燥室の所に建っていた。 校舎の跡地は、南部青年団が活動の一環として開拓、畑として作っていた。 坪生村が深安町として合併される昭和30年、村有地から地元狐原地区に払い下げられた』という。

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