庚申堂(こうしんどう)

 人のからだの中にいる虫が、庚申の夜になると身体から抜け出して天に昇り、 天上の神にその人の罪科を告げ、そして罪の軽重によって生命が短縮されるという信仰で、 道教や仏教の神々を複合してつくり上げられた。
 娯楽の少なかった昔は、60日に1回やってくる庚申(カノエサル)の日、 あるいは年始の初庚申(はつこうしん)には、仲間が集まって酒食を共にし、 眠らず語り明かした、と伝える。
 今は、神原育雄氏宅前に祀られるが、道路拡幅以前は、道の東側にあった。 初庚申のお祭りは、今も賑やかである。

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