だいせんさん

 『牛飼(うしか)いの神さん』と呼ばれる。農家にとって大切な牛の守護神で、 昭和の初めには、坪生地内には150頭を越す牛がいた。
 今は、池平の地神さまと並ぶが、かつては瀬戸の塞(さえ)の神さんの山の頂上にあり、 雨やどりができる程の社(やしろ)の中に祀られていた。
 坪生地内では、ここのほか、佛伝寺(大塚)、馬鞍山中腹(江戸野)、 仁井山城西向かい(野山)に祀られている。
 記録を列記してみると、坪生の人口と、牛馬の頭数は以下のとおりである。 いかに牛を大切にしてきたかが、わかろう。その牛の守護神である。

戸数 人口
宝永8年(1711) 145 970人 58頭 3頭
文化2年(1805) 214 1,023 70 15
昭和2年(1927) 236 1,306 150 36
昭和30年(1955) 283 1,469 *229 0
昭和57年(1982) 1,132 4,184 5 0
(いずれの数字も、旧坪生村。*は昭和35年)

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