池平の地神さま
東池の町内会館(消防機庫)上り口に立つ自然石で、奥の方は「だいせんさん」。
いずれも山の中にあったものを、近年おろしてきた。
年2回、春秋の社日に近い日曜日が例祭日。
「社」とは、中国の土地の神、産土(うぶすな)の神のことだが、のち土地の神、
さらに部族の守護神に変わり、村落自治体をさすようになった(こよみ事典)。
この社日に、地神を祀り、会食する地神講は全国各地で行なわれている。
『地神さんの日は土を動かしたらいかん言うて、百姓仕事はぜっぴ休みょうた』
(掛谷繁視氏談)とか。
農協坪生支店の話では、『額は僅かですが、今でも坪生地内、
14の地神講に補助金を出しています』という。宗派を越えた、農業神である。