掛谷宗一博士生家
数学者、理学博士、勲二等受賞。
明治19年1月、この家に生まる。福山中学(誠之館高校の前身)を経て、
同42年東京帝大(現東大)数学科を卒業。国立各大学教授、東大理学部長を歴任さる。
昭和3年、「連立積分方程式及びこれに関連せる函数論的研究」で学士院恩賜賞を受く。
代数方程式の根(こん)に関する「掛谷の定理」や「一般函数論」「微分学」など、
世界的な研究、著書が多い。
ある時、先生は、「自分自身を鏡に映して見るとき、右と左だけが逆になって、上と下、、前と後はそのままであるのはなぜか」と問われ、「他の学科の先生方を大変悩ませた」とのことである。
昭和22年1月9日、62才でその生涯を終えられる。